就業不能保険と障害年金はどう違う?
働けなくなったときの備えとして「就業不能保険」と「障害年金」がよく比較されます。どちらも就業不能状態をカバーしますが、性質・受給条件・金額が大きく異なります。
障害年金とは?
障害年金は、国が運営する公的な年金制度です。病気やけがで一定程度の障害状態になったときに受け取れます。
障害年金の種類
- 障害基礎年金:国民年金加入者が対象(1級・2級)
- 障害厚生年金:厚生年金加入者(会社員など)が対象(1〜3級)
障害年金の受給額目安(2024年度)
| 種類 | 等級 | 年額目安 |
|---|---|---|
| 障害基礎年金 | 1級 | 約102万円 |
| 障害基礎年金 | 2級 | 約81万円 |
| 障害厚生年金 | 1〜3級 | 加入期間・収入による |
就業不能保険と障害年金の違い一覧
| 項目 | 就業不能保険 | 障害年金 |
|---|---|---|
| 運営主体 | 民間保険会社 | 国(公的制度) |
| 受給条件 | 就業不能状態(商品による) | 障害等級1〜3級に該当 |
| 審査の厳しさ | 比較的認定されやすい | 厳格な審査がある |
| 給付開始 | 免責期間後 | 障害認定日から |
| 給付額 | 契約時に設定した月額 | 等級・加入歴による |
| 保険料 | 月数千円〜 | 年金保険料として納付済み |
なぜ就業不能保険が必要か?
① 障害年金の認定は厳しい
障害年金を受け取るには、障害等級に該当する必要があります。軽度のうつ病・腰痛・がんの治療中などは認定されないケースも多く、就業不能保険のように「働けない状態」というだけでは受け取れません。
② 障害年金だけでは生活費が不足する
障害基礎年金2級でも年約81万円(月約6.8万円)です。これだけでは家賃・食費・光熱費などの生活費を賄うのは難しいケースがほとんどです。
③ 障害年金の受給まで時間がかかる
申請から受給開始まで数ヶ月かかる場合があります。その間の生活費は就業不能保険でカバーできます。
まとめ:障害年金と就業不能保険は補完関係
障害年金と就業不能保険は対立するものではなく、互いを補完する関係です。
- ✅ 障害年金 → 重度の障害が認定された場合の公的サポート
- ✅ 就業不能保険 → 軽〜中度の就業不能や障害年金の空白期間をカバー
公的制度との組み合わせについては「会社員に就業不能保険は必要?」もあわせてご覧ください。

